da Vinci
ロボットテクノロジーで腹腔鏡手術をサポートする、ロボット支援手術とは
ロボットテクノロジーで腹腔鏡手術をサポートする、ロボット支援手術とは
- 患者さんに直接触れることなく、医師が患部の立体画像を見ながら遠隔操作でロボットアームを操作して手術を行うこのロボットは、ダヴィンチ(da Vinci® サージカルシステム)といい、米国インテュイテイブ・サージカル社が開発したものです。
- ダヴィンチの名称は、15世紀の発明家・哲学者で、人体の解剖学に関する研究を進歩させたことでも広く知られるレオナルド・ダヴィンチから取られています。
- 手術支援ロボット「ダヴィンチ」は当初、米国陸軍によって、戦場での兵士の手術を本国から遠隔で行うシステムとして開発がはじめられましたが、その後民間での治療システムとして転用開発され、2000年には、一般的な腹腔鏡下手術のための初のロボット支援下手術システムとして、FDA(アメリカ食品医薬品局=日本の厚生労働省にあたる)により認可されました。
- ロボット支援手術と言っても、ロボットが自ら考え、勝手に動いて手術を行うわけではなく、これまで人間が行っていた内視鏡下手術(腹腔鏡、胸腔鏡手術等)に、ロボットの優れた機能を組み合わせて発展させた術式です。
- ダヴィンチの内視鏡カメラと3本のアームを患者さんの体に挿入し、術者が数メートル離れたコンソール(操作席)に座り、3Dモニターを見ながら遠隔操作で装置を動かすと、その手の動きがコンピュータを通してロボットに忠実に伝わり、手術器具が連動して手術を行います。
- カメラとアームは1cm 前後の小さい切開部分から体に挿入できるため、大きく体を切り開く必要がなく、出血など患者さんの体への負担が少ないことが特徴です。また、ロボットアームはコンピューター制御で非常に精度が高く、毛筆で米粒に漢字を書くような細かい作業も可能となっています。
- 患者さんに直接触れることなく、医師が患部の立体画像を見ながら遠隔操作でロボットアームを操作して手術を行うこのロボットは、ダヴィンチ(da Vinci® サージカルシステム)といい、米国インテュイテイブ・サージカル社が開発したものです。
- ダヴィンチの名称は、15世紀の発明家・哲学者で、人体の解剖学に関する研究を進歩させたことでも広く知られるレオナルド・ダヴィンチから取られています。
- 手術支援ロボット「ダヴィンチ」は当初、米国陸軍によって、戦場での兵士の手術を本国から遠隔で行うシステムとして開発がはじめられましたが、その後民間での治療システムとして転用開発され、2000年には、一般的な腹腔鏡下手術のための初のロボット支援下手術システムとして、FDA(アメリカ食品医薬品局=日本の厚生労働省にあたる)により認可されました。
- ロボット支援手術と言っても、ロボットが自ら考え、勝手に動いて手術を行うわけではなく、これまで人間が行っていた内視鏡下手術(腹腔鏡、胸腔鏡手術等)に、ロボットの優れた機能を組み合わせて発展させた術式です。
- ダヴィンチの内視鏡カメラと3本のアームを患者さんの体に挿入し、術者が数メートル離れたコンソール(操作席)に座り、3Dモニターを見ながら遠隔操作で装置を動かすと、その手の動きがコンピュータを通してロボットに忠実に伝わり、手術器具が連動して手術を行います。
- カメラとアームは1cm 前後の小さい切開部分から体に挿入できるため、大きく体を切り開く必要がなく、出血など患者さんの体への負担が少ないことが特徴です。また、ロボットアームはコンピューター制御で非常に精度が高く、毛筆で米粒に漢字を書くような細かい作業も可能となっています。
泌尿器科領域におけるロボット手術
- 2012年に日本で前立腺がんに対する前立腺全摘術に保険が適応されて以来、泌尿器科領域では爆発的にロボット手術が普及しました。
- さらに2016年に腎がんに対する部分切除術にも保険適応となり、泌尿器科手術とダヴィンチは切っても切れない関係となり、現在の日本において、泌尿器科は最もロボット手術に精通した診療科です。
- 実際に2018年の時点で、約70%の前立腺全摘術がロボット手術で行われています。
- 2018年には浸潤性膀胱がんに対する膀胱全摘術も保険適応となり、今後ますます普及・発展していくと思われます。
ダヴィンチ手術の適応拡大
- 日本においては、2012年4月に前立腺がんの全摘手術において初めて保険診療となり、その後は2016年に腎臓がんの部分切除で認められたものの、その他のがんでは既存の内視鏡手術などと比べて優位性が科学的に証明できていないとして、保険診療ではなく研究医療や自由診療として実施されてきました。
- 2018年4月、この手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いたロボット支援下内視鏡手術12件(うち癌治療7件)が一挙に保険適用となりました。今回の保険適用は、まだ完全に優位性が証明された訳ではないものの、既存の技術と同程度と認められること、また保険診療に認めることで症例数を増やし、優位性を証明していこうとする目的があります。また、より安全に実施するために、ロボット支援手術の経験がある医師が常勤していることなど、手術の種類ごとに実施できる施設基準も設けられています。
- 日本においては、2012年4月に前立腺がんの全摘手術において初めて保険診療となり、その後は2016年に腎臓がんの部分切除で認められたものの、その他のがんでは既存の内視鏡手術などと比べて優位性が科学的に証明できていないとして、保険診療ではなく研究医療や自由診療として実施されてきました。
- 2018年4月、この手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いたロボット支援下内視鏡手術12件(うち癌治療7件)が一挙に保険適用となりました。今回の保険適用は、まだ完全に優位性が証明された訳ではないものの、既存の技術と同程度と認められること、また保険診療に認めることで症例数を増やし、優位性を証明していこうとする目的があります。また、より安全に実施するために、ロボット支援手術の経験がある医師が常勤していることなど、手術の種類ごとに実施できる施設基準も設けられています。
慈恵医大附属柏病院におけるロボット手術
提携病院である我孫子東邦病院と協力し、当院医師の執刀で最新機種ダヴィンチXiによるロボット手術を行っております。
適応疾患
適応疾患は主に前立腺がんに対するロボット補助下前立腺全摘術で、術後勃起能温存や尿失禁改善を目的とした神経温存も積極的に行っています。今後は腎部分切除術や膀胱全摘術にも適応を拡大していく予定です。
執刀数
2019年6月の時点で、100例以上の前立腺全摘術を当院医師の執刀で行っております。
外来受診・手術の流れ
ロボット手術を受けられる患者さんの外来受診・手術の流れは以下の通りです。
- 当院医師が診療情報提供書・画像を作成
- 我孫子東邦病院泌尿器科外来受診、手術日の決定、術前検査
- 我孫子東邦病院に入院、手術(約10日間の入院)
- 退院後は当院の医師による外来経過観察(場合により術後補助療法)